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捏造された僕たちへ、その二


イラスト:COLN

中国語原文:致那些被捏造的我們,其二
訳者:Kinra


単純な歓びは楽しめるものだけど、その後ろに淋しい背景が存在すると、歓びの色は濁って見える。しかし「歓び」そのものから目を離さずに感情を込めて、狂ったように発掘し続けると、また違う感触になる。すべての事象は観測される前から存在していた。僕たちが断章取義をすればするほど、思い知ることになる。宇宙の一員として、自分が如何にちっぽけな存在か、少しくらいは理解するべきだ、と。 しかし僕たちは人間だから、人間の生命のペースと視点でこの宇宙全体を観測するのが、僕たちだけに許された楽しみだ。相手が常に沈黙している、にもかかわらず。僕はこないだ『風ノ旅ビト』というゲームに出会ったんだけど、その体験で僕の中に何か深く確立したものがある。生きていることは旅であって、最後の安らぎは帰郷である、と感じさせられたんです。そして最近ようやく気付き始めた。自分が経験した短い年月の中、一番忘れられないのは、様々な形の別れだったと。見慣れたものや見慣れていないものが、生命という舞台の奥に潜んで、無数の記念品のようなガラクタが散らばる薄暗い舞台裏の通路を通って、未知なる彼方へと歩いていくこと。 結局残ったものの中、誰の伝説が正史に、誰のが野史になるんだろう。僕は、どれも生命の素材だと思う。誰に拾われるか、誰に発想されるか、誰に再創作されるか、そう簡単に止められるものではない。現に僕たちも、自分の掻き集めてきた素材を愛でながら、自分の納得行くような形に仕上げているのではないか。 たとえば、納得の行く自分自身に。 これは実に奇妙な営みです。昔の自分を見ていると、情緒が湧いてくる。僕たちはいつも、自分を解釈する、もしくは別時空に分岐する自分ではなく今の自分を選んだことを解釈する暇がある。積み重ねた過去は読みきれない文書のように、部屋いっぱいに詰め込んである。気がついたら、呼吸している空気でさえ検査と準備が為されていた。僕たちは常に、前の瞬間が積み上げてくれた歴史の上に生きているんだ。 未来がどこまで長いかはまだ見えないけど、過去の方は不思議なほどに重いものだった。

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